私たちは普段何気なく立ったり座ったり、掴んだり、さすったり、撫でたり、投げたり…
という動作を行います。そもそも動作は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚など五感から入ってきた情報を脳が統制して、動作を行っているのです。
しかし、発達に凸凹を持つ子どもさんの中には感覚の入力が歪んでいたり崩れていたり、過剰だったり、逆に微弱だったりすることが多く、それにより体がうまく使えなかったり、思うように動作ができないことが多いのです。
だから、うまく感覚を使いこなせず、表に出る動作や行動は、周りの人からは問題行動ととらえられることもあります。(いちばん困っているのは本人たちなのですが…。)
この子たちの脳は、いつも様々な刺激で疲れています。
だからこそ、タッチケア(優しく触れること)とアロマセラピー(いい香りを嗅ぐこと)は疲れた脳を癒し、バランスを取り戻します。ひとりひとりの特性を探り尊重しながら、タッチケアやアロマセラピーを届けていきたい。
私自身、ダウン症の娘がいますが、感覚過敏と鈍感なところをあわせ持っています。この感覚の特性を伸ばしたり補ったりすることが、生活しやすくなったり、ひいては脳の成長=心の成長に繋がっていくことを実感しています。
☆地域福祉アロマケアラー協会はこれから、発達に凸凹がある方への支援、支援する方の育成にも力を注いでいきます!
記:佐藤智子